SS ロレムン①

 ロレムンSS 甘め

 ※連載の二人とはちょっと別軸になります。

「だいぶ伸びたな」
「ずっと切らずにいたもの。少し邪魔になってきたわね」
「……切ってしまうのか?」
 やや間をおいて、アスが小さく尋ねてきた。その、あまりにも残念そうな声色にルーナは苦笑する。
「だめ?」
 鏡越しに見上げ、首をかしげて質問を返すと、アスは無言で彼女の髪に指を伸ばした。梳かすように差し入れると、滑らかな感触が伝わる。まだ少しぬれている洗い立ての髪は、仄かに甘やかな香気をまとっていた。
 その感触と香りを愛しむ様に、アスはゆっくりと髪を梳き続ける。
「こんなに綺麗なのに。勿体無いな」
「そんなことを言われると、気軽に切られなくなっちゃうじゃないの」
 ルーナは小さく肩をすくめる。そして少しだけ困ったように瞳を濡らし、アスを見上げた。それを受けたアスはしばらくルーナを見つめた後。肩越しに、頬を摺り寄せるように触れ合わせ、
「別に、長さに執着している訳ではない。……ルーナの髪だから好きなんだよ」
 限りなく耳元のそばで呟いた。ルーナは、
「……なんだか、ずるい言い方だわ」
 触れ合ったままの頬を赤く染め、少しだけアスにもたれて睫を伏せた。
関連記事

コメントの投稿

Private :

カレンダー
11 | 2018/12 | 01
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
カテゴリ
掲示板
感想、連絡等、お気軽にどうぞ♪
個別記事拍手で頂いたコメントの
お返事もこちらにて!
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
カウンタ




2006.12.07開設

ここ創ってる人

Author:愛琳

このページのトップへ