Strawberry(サマムンR18)

※読む前に

この小説に出てくるキャラクターは、DQ2本編のメンバーと名前こそ同じですが、性格設定が多少異なりますので、他人として読んで頂ければ幸いです。

また、このお話はR18です。異性間で性描写の強い話ですので、十分御自衛された上でお読み頂けたら幸いです。




   Strawberry



 ルビス生誕祭。聖夜に位置付けられる今夜を、ささやかながらも祝う事に決めたのは、雪で覆われたこの町が浮き足立っていたせい。
 宿の狭い個室。僕の部屋にみんなで集まって、小さなテーブルを囲んでいた。
「ぶどう酒、ドライフルーツのケーキ、焼きりんごにジンジャークッキー」
 町で集めた戦利品をいっぱいに並べて、僕は上機嫌だった。
「菓子ばかり。あの短時間でよく集めたな」
 賞賛を越した若干の呆れ声で、アスが苦笑する。
「そんな君にはコレ。力の種あったらいいねー」
 僕はナッツの袋を開けて皿に盛り、アスの前に出した。
「命の木の実がでたらお前にやる」
 アスはぶどう酒を一口含み、さっそくつまんだ。胡桃。まあ、そうそう貴重なステータスアップの種なんて無いよなーと笑いつつ、僕もカシューナッツをひとつ。口の中で歯ざわりを楽しみつつ、ふとルーナを見た。
 この間ルーナは無言で、あるものを見つめている。
「いちご好きなの?」
 声をかけてみた。ルーナは小さく頷いて、
「頂いてもいいかしら」
「どうぞ」
 ルーナは早速いちごを口に運び、頬を染めた。
「おいしい。この季節にいちごだなんて」
「ねー。店頭で、僕もびっくりしたよ。季節間違えたいちごなんだって」
 そこから僕とルーナは、いちごと甘いものをゆっくり堪能する。アスはぶどう酒とナッツでのんびりやっていた。聖夜は穏やかに流れた。

 酔いも回り、ぶどう酒の瓶が空になる頃。先に席を立ったのはアスだった。
「俺はそろそろ戻る。新しい武器の調整がしたい」
「出た武器マニア。こんな聖夜なのに?」
「俺にとっては唯の夜だ。――そうだ、セシル」
「ん、なに?」
 アスは何かを僕に放った。受け取って見ると、……これ、命の木の実? 目を丸くしていると、
「あの皿に混じっていた。ラッキーだったな。じゃあ、先に。ルーナ、良い夜を」
「ええ、貴方も。おやすみなさい」
「おやすみー」
 挨拶を終えると、アスは僕に意味深な笑みを投げて部屋を出て行く。ドアが閉まり気配が遠ざかったところで、僕は大きく息を抜いた。気、使ってくれたのかなー。去り際の笑みには苦笑するしかない。
「どうしたの、セシル」
「んー、なんでもないよ」
 僕は苦笑したまま、アスに放られた木の実を口にする。HPを上げて損は無い。しかし……神秘的な味だよな、コレ。口直しにぶどう酒を一口含んだのち、話題を変える。
「それにしてもさ。こんなにゆっくり過ごせたのって久しぶりだねえ」
「そうね」
「こんな旅だと野宿ばかりだし、町に立ち寄れたタイミングがよかったね」
「私は正直、今日ばかりは野宿の方がよかったわ」
 そこでなんとなくトーンダウンするルーナ。野宿なら、考え込む前に深く眠れるもの。小さくそう付けて、睫毛をそっと伏せた。
 少し気づいていた。いつもならもっとはしゃぐ彼女が、妙におとなしかったからだ。
「……さみしくなった」
 呟くように尋ねると、ルーナはわずかに頷いて膝を抱える。
「城で過ごした聖夜を思い出してしまって。……ねえ、セシル」
 探るようにどこか深刻な声だった。
「何」
 話しやすいよう努めて自然に聞き返すと、ルーナは。
「今夜はこのまま、ここで眠ってもいい」
「いいよ」
 即答すると、ルーナは僕の肩にもたれてきた。さら……とハニーブロンドが流れて、僕の手元にこぼれる。そっとすくってキスをすると、ルーナはくすぐったそうに笑って僕を見上げてきた。酔っているのか、頬がうっすら上気していて可愛い。その頬にも軽くキスをして、肩を抱き寄せる。
 ルーナとは、何度か夜を過ごしている。当然、何もせずただ抱き締めて眠った夜の方が圧倒的に多い。でも、ルーナが望むなら僕はそれ以上だって、肌を合わせることだって厭わない。大好きなルーナに求められて、断る道理は何もない。このひと時で、ルーナに巣食う孤独を一瞬でも取り去ることができるのなら、僕にとってこんなに幸せな時間はない。
 肩を抱いたまましばらく無言で過ごして、ふと、何気なくさ迷わせた視線がいちごに留まった。僕はそのいちごを口に運び、目でルーナを誘うと、意図に気づいたのか。躊躇いがちに目前に迫ってくるポピーレッドの瞳。その色に見惚れながら、僕はルーナのくちびるにそっといちごを運んで、舌で押し込んだ。
「……っ」
 そのまま口を離さず続けるといちごがつぶれたのか、甘酸っぱい。その味が薄れるまで絡めあった舌。苦しそうに漏れた吐息でルーナを開放すると、ルーナのくちびるの端から、唾液と混じった薄紅の蜜が一筋おちていた。顎を伝い、首へ。
 白い肌を汚すその薄紅が扇情的に見えて、僕はそのままゆっくりと舌を這わせる。ルーナは身じろぎながらもされるがままだ。丁寧に舐めとりながら服を開くと、ふるりと胸が揺れてこぼれた。
「ここにもいちご、見っけ」
「やだぁ」
 冗談混じりに言うとルーナは少し笑って恥じらう。その肩を緩く押さえたまま、僕はその薄そうな皮膚にキスをする。ついで、軽く歯を立てた。ルーナはぴくんと小さく跳ねた。
「おいし」
 甘いお菓子より魅力的だよ、なんて囁いてそのまま続けると、ルーナの身体は官能に、うっとり解けていく。ルーナはしばらくそのまま、僕に身を任せて気持ちよさそうにしていたけれど。
 僕の舌が下腹部に差し掛かった時、流石にハッとしたのか手で制された。
「待って、そこからは」
「どうして?」
「そこはいや」
「だめ?」
「あっ、あ、だめ……ッ」
「僕は欲しい」
 薄く笑んで低く言えば、ルーナは喉をコクンと鳴らして黙る。緩い抵抗を解いて、ルーナの秘奥に熟した小さな紅い実を、舌先で丁寧に摘む。その度に揺れ、高い声が矢継ぎにこぼれ落ちていく。
「やっ、あぁ……だめ……ッ」
「……わかった」
 達しそうなのを察しつつ、その言葉が漏れたので僕はわざとやめた。さも残念そうに苦笑しながら顔をあげると、お腹の向こうに見えたルーナはすごい顔をしていた。
「なんで」
「だめなんだろ?」
「――ッ」
 それは殺意にも似ていて、ぞくりと背筋に緊張のような快感が走る。
「それじゃ、さ。来て」
「……?」
「来て」
 有無を言わさず手を引くと、ルーナは意図のままおずおずと僕に馬乗りになってくれたので、ルーナの中に僕のを沈める手伝いをする。みつで濡れたそこには苦もない。終えた所で、
「どうすれば、いいの?」
 欲と恥じらいの狭間で、困ったように眉を寄せるルーナ。僕は彼女の頬に触れ、
「好きに。ルーナのいい具合に動いていいよ」
「……ときどき、意地悪だわ」
「そう?」
 悪意なく飛び切りの笑顔を向けてみたら、ルーナは諦めたようだった。体も耐えられなくなったらしく、小さく動き出す。探る様に腰を動かしているうちに何かを掴んだのか。だんだん無心になっていくのが見て取れた。僕も適度に気持ちよくなりつつ、ルーナの下腹部に指を滑らせてみる。
「――ッ!」
 その衝撃は思いもかけなかったのか、中でぎゅっと締め付けられる。
「なに……を」
「気持ちよくなるお手伝い」
「や……ッ」
 そう言いながらも、ルーナの身体は正直に反応する。そうやって僕の上でどんどん乱れ咲いていくルーナはとてもきれいで、変な悟りを開きそうになってた頃。
「んんー、セシル、セシル」
「うんー?」
「好き……っ」
「――ッ」
 今のはやばいずるい。一気に来た。僕を見つめる熱っぽい目が、あまりにも健気でグッときた。
「僕も好きだ、ルーナ……!」
 ルーナの華奢な腰を抑え、僕は思いのまま突き上げた。ルーナは一層甲高い嬌声を上げてのけぞる。ふるりと揺れた胸、片手でそれを捕まえて、僕はもう、何が何だかわからない思考のままルーナを揺する。
「ルーナ、ルーナ」
「あっ、あっ……ッ、いや、セシル……おねが……いッ、抱きしめて……ッ」
 達しそうなのか切なそうに涙まで浮かべたその顔にはっとして、ぐっとルーナの手を引き、胸をつけて背中に手を回す。密着したまま更に突き上げると、悲鳴を上げて揺れる。もうだめだ。強く震えたルーナをきつく抱きしめて、僕もそのまま果てた。


 二人で毛布にくるまりながら、小さな窓の向こうを見上げていた。深々と音も無く舞う雪が、明かりのない黒銀の底に降り積もる。
 後ろから抱きしめた細い背、暖かく柔らかな胸を時々指でふわふわ楽しみながら、余韻で微睡みかけていると。
「セシル」
 ルーナがぽつりと呼んだ。
「何」
「雪が、きれいね」
「そうだね。明日はきっと寒いよ」
「でもいまは、あたたかいわ……」
 ふわふわと微睡んだ声だった。
「もう休みな。朝までこうしてるからさ」
 包むみたいに緩く抱き直してやると、ルーナはやがてことりと眠りに落ちた。しっとり重みを増した頭にそっとキスをして、僕も目を閉じる。
 いい夢を、ルーナ。
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